歯科ブログ

【意外と知らない!?】歯科でよく聞く「洗口液」と「液体歯磨き」の違いって?

こんにちは!
新江古田こばやし歯科クリニックです🦷

今日は歯の健康に役立つプチ情報をお届けします💁‍♀️

ドラッグストアや歯科医院でよく目にする「洗口液」と「液体歯磨き」。
どちらも「液体」でお口をすすぐものですが、実は役割が全然違うんです!

◆洗口液とは?

洗口液(せんこうえき)は、いわゆる「うがい薬」の仲間。
ブラッシングせずに、口をすすぐだけでお口の中の細菌を減らす効果が期待できます。

仕事の合間や外出先など、歯磨きができないときでも手軽に使えるのが魅力!
口臭予防や虫歯・歯周病予防をサポートしてくれる心強いアイテムです。

※ただし、「歯の汚れを落とす」効果はありません。
あくまで補助的ケアと考えましょう!

◆液体歯磨きとは?

液体歯磨きは「磨くための液体タイプの歯磨き剤」。
使い方は洗口液と似ていますが、すすいだあとに歯ブラシで磨くのがポイント!

液体タイプなので、歯磨き粉よりもお口全体に成分が行き渡りやすいのが特徴。
ペースト状の歯磨き粉が苦手な方や、より丁寧なケアをしたい方におすすめです。

*どちらかを使っていて着色が気になる場合*

■実はあるある!洗口液・液体歯磨きで歯が色づくワケ😳

口のケアをしっかりしているつもりなのに、
「なんだか歯が茶色っぽくなってきた気がする…」という経験、ありませんか?

これは洗口液や液体歯磨きの成分が関係していることがあります。

多くの製品には殺菌成分(塩化セチルピリジニウム=CPC やクロルヘキシジンなど)が含まれています。
これらはお口の細菌を減らす大切な成分ですが、使い続けると

・落としきれなかったプラークや汚れ

・飲食による着色成分(コーヒーやお茶など)

と反応して、歯の表面に着色汚れ(ステイン)が付きやすくなるんです。

つまりケア+汚れ残り+色素が合わさることで、着色が起きやすくなるんです。

■着色が気になったときの対処法

では、どうしたらいいのか?
簡単にできるポイントはこちら!

① 歯科医院でクリーニング

→着色は普通の歯磨きでは落ちないことも多いです。
プロのクリーニングで一度リセットしましょう!

② 洗口液・液体歯磨きを使う頻度や種類を見直す

→殺菌力が強い製品ほど着色リスクも高め。
歯科医院専売の着色しにくいタイプに切り替えるのもおすすめ!

③ 歯磨きの「磨き残し」をなくす

→汚れが残っていると着色しやすくなります。
特に歯と歯ぐきの境目は要注意!

④ 飲み物・食べ物の着色も意識

→紅茶・コーヒー・ワインなど、色の濃い飲食物は着色の原因になります。
飲んだ後は水で軽くゆすぐだけでも違いますよ!

■着色対策には「歯磨き粉」選びがカギ!

着色が気になるときは、使っている歯磨き粉を見直すのがおすすめです。

◎着色対策歯磨き粉の選び方

① ステイン除去成分入り

→「ポリリン酸ナトリウム」「メタリン酸ナトリウム」「ピロリン酸ナトリウム」など、
ステイン(着色汚れ)を浮かせて落とす成分入りがおすすめ!

② 研磨剤がやさしいもの

→着色を落とすためにゴシゴシ磨きたくなりますが、研磨力が強すぎる歯磨き粉は歯の表面を傷つけ、逆に汚れが付きやすくなります。
「低研磨」「歯にやさしい」タイプを選ぶと◎。

③ フッ素配合で虫歯予防もプラス

→着色対策に気を取られて虫歯ケアがおろそかにならないよう、フッ素配合のものが安心。

◆まとめ

どちらも上手に使えば、毎日の口腔ケアがぐっとレベルアップします!
歯ブラシ+αのケア、ぜひ取り入れてみてくださいね。

もし、「どっちが自分に合ってる?」と迷ったら、歯科医院で相談するのが一番!
プロの目線で、お口に合ったケアをご提案いたします!

歯科衛生士
院長:小林良

【紹介】
千葉県出身 3児の父

【学会・スタディーグループ】
国際インプラント学会 認定医
日本口腔インプラント学会専修医
日本咬合学会 認定医
日本歯科先端技術研究所認定医
日本歯周病学会
など

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