歯科ブログ

虫歯の進行度

こんにちは!
新江古田こばやし歯科クリニックです🦷
本日は虫歯の進行度合いについてお話しします!

歯は外側からエナメル質、象牙質、歯髄の3層構造で構成されています(写真3)。それぞれの特徴は
エナメル質:硬く、歯を外界の刺激から守っている
象牙質:柔らかく、神経まで細い管が通っている
歯髄:神経、血管が入っている
です!

虫歯の深さによって下記に分類され、治療法が異なります。

CO: 初期虫歯(エナメル質の虫歯)

* 特徴: 歯の表面(エナメル質)に白い斑点が現れます。痛みは感じません。
* 見た目: 歯に白っぽい斑点や小さな茶色いシミが見えることがあります。
* 対応: フッ素入りの歯磨き粉や、歯科医でのフッ素塗布などで進行を防げることが多いです。食物の頻回摂取がある場合は頻度を減らす、摂取するものの種類を考えましょう(粘着質な食べ物を控えるなど)。

C1: エナメル質の進行虫歯

* 特徴: エナメル質の表面に穴が開き始めますが、まだ痛みはありません。
* 見た目: 小さな穴や黒ずみが見えることがあります。
* 対応: 当院ではフロス、歯磨きをしっかり行っていただくようお伝えし、経過観察としています。1年毎にレントゲン撮影をし、進行していないかを確認していきます。

C2: 象牙質の虫歯

* 特徴: 虫歯がエナメル質を超えて象牙質に達しています。冷たいものや甘いものがしみたり痛みが出ることがあります(象牙質の細い管を通じて刺激が神経に伝わるため)。虫歯がエナメル質よりも象牙質で大きく広がっています。
* 見た目: 咬合面(噛み合う面)から虫歯になっている場合は穴が開いています。隣接面(歯と歯の間)では中が黒く透けていたり、肉眼ではわからないこともあります。
* 対応: 虫歯の治療が必要です。

C3: 神経に達する虫歯(歯髄炎)

* 特徴: 虫歯がさらに進行し、歯の神経(歯髄)に達しています。温熱痛(温かいもので痛む)激しい痛みが伴うことが多いです。
* 見た目: 大きな穴が開き、歯が黒ずんで見えることがあります。
* 対応: 歯の神経を取り除く根管治療が必要です。

C4: 残根

* 特徴: 虫歯が歯の根まで進行し、歯茎や顎の骨にも影響を及ぼす。痛みや腫れが伴うことがあります。
* 見た目: 歯茎が腫れ、膿の袋がみられることがあります。
* 対応: 抜歯になる場合が多いです。

早期治療をすることで予後(経過)が良くなります。早期発見、早期治療には歯科医での定期的な検診が重要です!ぜひ、お気軽にご相談下さい😊

歯科医師
院長:小林良

【紹介】
千葉県出身 3児の父

【学会・スタディーグループ】
国際インプラント学会 認定医
日本口腔インプラント学会専修医
日本咬合学会 認定医
日本歯科先端技術研究所認定医
日本歯周病学会
など

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