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歯科X線検査の役割とメリット

こんにちは!今回はバイトウィング(Bitewing X-ray)について解説します。
バイトウィングは、歯科用X線検査の一種で、特に虫歯の早期発見や詰め物の状態を確認するために使われます。

この記事では、バイトウィングの特徴や撮影方法、メリット、安全性について詳しくご紹介します!

1. バイトウィングとは?

バイトウィング(Bitewing)とは、上下の奥歯を一度に撮影するX線検査のことです。「バイト(bite)」=噛む、「ウィング(wing)」=羽という名前の通り、患者さんが羽のような形をしたフィルムを噛んで撮影するのが特徴です。

この撮影方法により、虫歯や歯と歯の間の隠れた問題を発見することができます。

2. バイトウィングの役割とメリット

① 虫歯の早期発見

バイトウィングは、特に歯と歯の間の虫歯(隣接面カリエス)を発見するのに適しています。
歯の表面に現れる前の初期段階の虫歯も見つけられるため、早期治療が可能になります。

② 詰め物や被せ物の状態を確認

過去に治療した詰め物や被せ物(クラウン・インレー)の下に虫歯が再発していないかをチェックできます。

③ 被ばく量が少なく、安全性が高い

バイトウィングは、一般的な歯科用X線の中でも被ばく量が少なく、安全性が高い検査です。
定期的に撮影しても体への影響はほとんどありません。

4. バイトウィングの安全性と被ばく量

「X線って被ばくが心配…」という方もいるかもしれませんが、バイトウィングの被ばく量は非常に少ないです。

📌 バイトウィングの被ばく量(目安)

検査の種類 被ばく量(μSv) 日常生活での被ばく量との比較
バイトウィングX線 5~10μSv 約1~2日分の自然放射線

参考までに、日本で1年間に自然に受ける放射線量は約2,100μSvなので、バイトウィング撮影による影響はごくわずかです。

また、歯科医院では放射線防護エプロンなどを使用し、より安全に検査を受けられるよう配慮されています。

5. まとめ

✅ バイトウィングは上下の奥歯を一度に撮影できるX線検査
✅ 虫歯の早期発見や詰め物の状態確認に役立つ
✅ 短時間で簡単に撮影でき、痛みもほとんどない
✅ 被ばく量が少なく、安全性が高い

特に、歯と歯の間の虫歯は目で見えないため、バイトウィングでの定期チェックが重要です!

定期的な歯科検診でバイトウィングを活用し、歯の健康を守りましょう!

職種:歯科医師
院長:小林良

【紹介】
千葉県出身 3児の父

【学会・スタディーグループ】
国際インプラント学会 認定医
日本口腔インプラント学会専修医
日本咬合学会 認定医
日本歯科先端技術研究所認定医
日本歯周病学会
など

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