こんにちは!
新江古田こばやし歯科クリニックです🦷
こんにちは!今回は歯科用CT(デンタルCT)についてご紹介します。
「歯科医院でCTを撮影します」と言われたことはありませんか?
CTは一般的なレントゲンとは違い、3D画像で歯や顎の骨の状態を詳しく確認できるため、さまざまな治療に活用されています。
この記事では、歯科用CTの特徴やメリット、安全性、どんな治療で使われるのかについて詳しく解説します!
1. 歯科用CTとは?
歯科用CT(Dental Cone Beam CT)とは、歯や顎の骨を立体的(3D)に撮影できるX線検査のことです。
一般的な歯科用レントゲン(パノラマX線やデンタルX線)は2D画像(平面)ですが、CTは3D画像で詳細に確認できます。
特に、骨の形状や厚み、神経の位置などを正確に把握できるのが特徴です。
2. 歯科用CTのメリット
① 3D画像で詳細に確認できる
従来のレントゲンでは平面画像のため、奥行きや骨の内部の状態が分かりにくいことがありました。CTなら立体的に撮影できるので、より正確な診断が可能になります。
② インプラントや親知らずの抜歯に役立つ
インプラント治療では、顎の骨の状態や神経・血管の位置を正確に把握する必要があります。また、親知らずが骨の中でどのように生えているかを確認する際にもCTが有効です。
③ 根管治療(歯の神経の治療)の精度向上
虫歯が進行し、神経の治療(根管治療)が必要になった場合、歯の根の形状や感染の範囲をCTで正確に把握できるため、より精密な治療が可能になります。
④ 骨折や顎関節症の診断にも使える
事故などによる顎の骨折や、顎関節症(顎が痛い、口が開かないなどの症状)の診断にも活用されます。
⑤ 被ばく量が少ない
医科用のCTと比べると、歯科用CTは放射線の被ばく量が少なく、安全性が高いのもメリットです。
3. 歯科用CTの被ばく量と安全性
「CTは被ばくが心配…」という方もいるかもしれませんが、歯科用CTは医科用CTと比べて被ばく量がかなり少ないです。
📌 歯科用CTの被ばく量(目安)
検査の種類 被ばく量(μSv) 日常生活での被ばく量との比較
歯科用CT(部分撮影) 約30~100μSv 約3~10日分の自然放射線
医科用CT(頭部) 約1,000~2,000μSv 約半年~1年分の自然放射線
日常生活の中でも、宇宙からの放射線や食べ物から放射線を受けています。
例えば、日本で1年間に自然に受ける放射線量は約2,100μSvなので、歯科用CTの被ばく量はごくわずかといえます。
また、歯科医院では最小限の被ばくで済むように調整されているため、安全に撮影できます。
4. 歯科用CTが使われる治療
歯科用CTは、次のような治療の際に活用されます。
✅ 親知らずの抜歯(歯の埋まり具合を確認)
✅ 根管治療(歯の神経の治療)(歯の根の形状を把握)
✅ 歯周病の診断(骨の吸収状態を3Dで確認)
✅ 顎関節症の診断(顎の関節の異常を調べる)
✅ 歯の外傷(骨折や歯の破折)の診断
特にインプラントや親知らずの抜歯では、CT撮影がほぼ必須となっています。
5. まとめ
✅ 歯科用CTは3D画像で歯や顎の骨を詳しく確認できる
✅ インプラント・親知らずの抜歯・根管治療などに役立つ
✅ 被ばく量は少なく、安全性が高い
✅ 短時間で撮影でき、痛みもない
歯科用CTは、より精密で安全な歯科治療を受けるために欠かせない検査です。
「インプラントを考えている」「親知らずの抜歯を検討している」「根管治療をしっかりやりたい」という方は、CT撮影ができる歯科医院を選ぶと安心ですよ!
気になることがあれば、歯科医に相談してみてくださいね!
【紹介】
千葉県出身 3児の父
【学会・スタディーグループ】
国際インプラント学会 認定医
日本口腔インプラント学会専修医
日本咬合学会 認定医
日本歯科先端技術研究所認定医
日本歯周病学会
など