歯科ブログ

口呼吸が歯肉に与える影響

こんにちは!
新江古田こばやし歯科クリニックです🦷

*歯茎の腫れの原因と予防法

口呼吸が習慣になっている方は、歯肉が腫れる、歯茎のトラブルに悩まされることが少なくありません。
なぜ口呼吸が歯肉の腫れを引き起こすのでしょうか?そして、その対策としてどのようなケアが必要なのでしょうか。
今回は、口呼吸が歯肉に与える影響について、詳しくお話します💁‍♀️

1. 口呼吸と歯肉の関係

口呼吸は、口の中が常に乾燥した状態になることを意味します。唾液には抗菌作用や自浄作用があり、口腔内を常に潤し、細菌の繁殖を抑える役割があります。しかし、口呼吸をしていると唾液の量が減り、歯肉が乾燥しやすくなります。この乾燥状態が続くと、歯肉が炎症を起こし、腫れや出血を引き起こしやすくなります。

特に、就寝中に口呼吸をしていると、長時間口の中が乾燥したままになるため、朝起きたときに歯茎が腫れていると感じる方も多いです。また、歯肉が炎症を起こすと、歯周病のリスクも高まるため、口呼吸は早めに改善することが望まれます。

2. 歯肉が腫れる原因とは?

口呼吸が歯肉に影響を与える要因として、以下のものが挙げられます。

・乾燥:唾液が減少することで、歯肉が乾燥し、炎症が起こりやすくなる。

・細菌の増殖:唾液の抗菌作用が働かないため、口腔内の細菌が増えやすく、歯肉の炎症が進行しやすい。

・歯垢の付着:口呼吸により、口の中が乾燥すると歯垢(プラーク)が歯に付着しやすくなり、これが歯肉炎の原因となることもあります。

これらの要因が複合的に働き、歯肉が腫れ、炎症が進行するのです。

3. 口呼吸の改善が歯肉炎の予防に

口呼吸を改善することで、歯肉炎や歯茎の腫れを予防することができます。以下の方法を試してみてください。

・鼻呼吸を意識する:日中は意識的に鼻呼吸を心がけることが重要です。深呼吸を取り入れ、リラックスした状態で鼻呼吸を練習すると効果的です。

・口呼吸防止テープの活用:就寝中の口呼吸を防ぐために、口に貼る専用のテープを使用するのも一つの手です。これにより、寝ている間も口が閉じられ、鼻呼吸に切り替えやすくなります。

・鼻詰まりの治療:鼻呼吸が難しい原因として、アレルギーや慢性的な鼻詰まりがある場合は、適切な治療を受けることが必要です。鼻の通りが改善されれば、自然と鼻呼吸に戻ることができます。

4. 歯科ケアでのアプローチ

口呼吸による歯肉の腫れを防ぐためには、日々の口腔ケアが非常に大切です。特に、以下のポイントを意識したケアを行いましょう。

・こまめな水分補給:口が乾燥しないように、こまめに水を飲むことを心がけましょう。特に乾燥する季節やエアコンの効いた環境では意識的に行うことが大切です。

・正しい歯磨きとフロスの使用:歯と歯茎の間に溜まったプラークをしっかり取り除くため、丁寧なブラッシングとフロスの使用を習慣化しましょう。特に歯茎の境目をやさしくマッサージするように磨くことで、血行も促進され、歯肉の炎症を防ぐことができます。

・歯科医での定期チェック:歯茎の腫れが続く場合は、歯科医院でのチェックを受け、専門的なケアを受けることが推奨されます。早期発見・早期治療が、歯周病の進行を防ぐためのカギです。

・まとめ

口呼吸が歯肉に与える影響は、思った以上に大きいものです。歯肉の腫れや炎症を予防するためには、まずは口呼吸の習慣を改善し、鼻呼吸を意識的に取り入れることが重要です。さらに、正しい口腔ケアを行い、定期的に歯科検診を受けることで、健康な歯と歯茎を守ることができます。

歯茎の腫れや炎症に悩んでいる方は、ぜひ口呼吸の改善を目指し、健康な口腔環境を保つためのステップを踏んでみてください。

歯科衛生士
院長:小林良

【紹介】
千葉県出身 3児の父

【学会・スタディーグループ】
国際インプラント学会 認定医
日本口腔インプラント学会専修医
日本咬合学会 認定医
日本歯科先端技術研究所認定医
日本歯周病学会
など

関連記事

最近の記事

  1. 抜歯

  2. 歯がぐらつく 歯ぐきからの出血 歯ぐきの腫れ

  3. 歯が溶ける 酸蝕歯 酸蝕症

  4. 奥歯のセラミック治療

  5. 子供のフッ素塗布、前歯のクリーニング、インプラントを用いた義歯