歯科ブログ

楔状欠損(WSD)とは?

こんにちは!
新江古田こばやし歯科クリニックです🦷 

今日は、楔状欠損についてお話したいと思います!
 楔状欠損とは、歯の歯頸部(歯と歯茎の境目)にくさび形(楔状)の欠損ができる状態を指します。
これは虫歯とは異なり、主に力学的または化学的な原因によって引き起こされます。

◎主な原因

1. 過度なブラッシング圧、誤った歯磨き方法

 硬い歯ブラシで強く磨くことや、横磨きなどの習慣があると、歯の根元が削れてくさび状に欠けます。

2. 咬合力(歯ぎしりやくいしばり)

 強い力が歯にかかると、歯の表面に微細なひびが入り、長期間で欠損につながることがあります(このような力学的要因を「アブフラクション」と呼びます)。

3. 酸による脱灰

 酸性の飲食物(炭酸飲料、柑橘類、酢など)の摂取や逆流性食道炎によって口腔内が酸性に傾くと、歯質が弱くなり、欠損しやすくなります。

◎症状

•知覚過敏(冷たいものや甘いものでしみる)
•見た目の変化(歯の根元にえぐれたような溝)

🌿治療法

•ブラッシング指導(やさしい磨き方への改善)
•歯科用レジンによる充填
•マウスピース(ナイトガード)による力の軽減

歯科医師
院長:小林良

【紹介】
千葉県出身 3児の父

【学会・スタディーグループ】
国際インプラント学会 認定医
日本口腔インプラント学会専修医
日本咬合学会 認定医
日本歯科先端技術研究所認定医
日本歯周病学会
など

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